由紀ホールディングス代表取締役社長・大坪正人さんとFiberCraze株式会社代表取締役社長・長曽我部竣也さんを迎え、「日本のマイクロ・ナノテクノロジーは世界を揺るがすのか」をテーマにディスカッション。
公衆電話の部品やネジを作っていた町工場から宇宙事業へとシフトし、売上のV字回復を達成した大坪さんと、「10億分の1メートル」という大きさの穴を作る技術を事業に活かす長曽我部さんに、経営学者・入山章栄さんが迫ります。
目次
大坪 正人
由紀ホールディングス 代表取締役社長
長曽我部 竣也
FiberCraze株式会社 代表取締役社長
入山 章栄
浜松町Innovation Culture Cafe マスター
経営学者
田ケ原 恵美
浜松町Innovation Culture Cafe 見習い店員





ただ、光が干渉して干渉縞(かんしょうじま)という縞模様が見えたりするんですよ。ちょっとしたガラスの隙間がすっと開いてきているところが「すごいちっちゃな隙間ができてます」というときは、離れてくると光が行って戻ってきたやつで干渉する縞みたいに見えてくるんですね。そういうとき、人間の目でも数ミクロンとかミクロン以下っていうのは判断できたりするんですよ。



そのため私は全然詳しくないのですが、やっぱりそういう話を聞くとすごく勉強になりますし、自動車は特に何百万部品と作られていて、その1つ1つはやはりナノテクノロジーなどの細かい技術で作られているので。








テクノロジーがないと一瞬で焼き付いちゃったりとか、まともに動かないですよね。潤滑油が隙間の中にちゃんと入っていくことで、金属同士がすごい熱を発生してすごい力がかかって速く動いても焼きつかないように工夫されていますよね。



熱を入れて冷やしたりすると、中の構造が変わっていくんですよね。金属の結晶構造までも完全にシミュレーションして、作って検証するのを繰り返して今に至ります。




あとは意外と見えないんですけど、上とか下にも不織布とかが入ってるんですよ。その中には基本的に空気が入っていますよね。そうすると、断熱材の役割を果たしてくれるため、熱を通しにくくなります。





そういった高い技術を活用するために、私が目をつけたのが航空業界です。まだまだ機械が活躍する場ですし、非常に精度の高い部品が必要とされています。
そこにマーケットを切り替えていくときに、営業活動を継続していって、展示会出して、国際ISOなどの品質管理の規格を取得することで「航空機の品質がしっかり管理できる会社」だというお墨付きをいただきます。部品加工の精度も上げていきながら航空業界にプロモーションして取っていく。それを10年単位でやっていくイメージをしています。


長曽我部さんの技術も、今は「繊維」で括られていますけど、もしかしたらもっと意外な分野があるかもしれないですよね。




そこから「繊維もやっていいんじゃないか」「繊維ならいろんなものを閉じ込められるんじゃないか」と広がっていったんです。素材という立場なので応用展開性がありますし、展示会などで異分野の方とお話しすると、新しいアイデアをいただくことも多いですね。









こういう「見えないけれど高い機能」を緻密に積み上げていくのは、日本人の得意なところでもありますし、日本の強みが活きると思っています。 だから、最終製品はどこが作ってもいい。蓋を開けてみたら「日本のこの会社が世界シェア80%持っている」「日本製が入ってる」という状態にできるなと思っています。

















